質問・問題
S3 Replication Time Control (S3 RTC) はどういったユースケースで使用されますか?
回答・解決方法
通常、クロスリージョンレプリケーションでは、PUTされたオブジェクトは非同期的にターゲットバケットに転送されます。
既定ではこの同期遅延については特に定めがありませんが、S3 RTC を利用するとオブジェクトの 99.99 %を 15 分以内にレプリケートするという SLA が設定されます。
( S3 RTC を使用しなくても通常ほとんどのオブジェクトは 15 分以内にレプリケートされます。)[1]
また、S3 RTC を使用すると「レプリケーションメトリクスの有効化」と「15 分以内にレプリケートされなかったオブジェクトがある場合にイベント通知を実装すること」が可能になります。[2]
S3 RTC は同期のリアルタイム性やレプリケート時間の可視化が必要とされる場合に使用します。
[1] S3 クロスリージョンレプリケーションに予想以上に時間がかかる理由を知る | AWS re:Post
https://repost.aws/ja/knowledge-center/s3-crr-replication-time
=====抜粋ここから=====
ほとんどのオブジェクトは 15 分以内にレプリケートされますが、
場合によっては、レプリケーションに数時間以上かかることがあります。レプリケーション時間には、以下のようないくつかの要因が影響します。
・レプリケートするオブジェクトのサイズ
・レプリケートするオブジェクトの数例えば、Amazon S3 が 1 秒あたり 3,500 個を超えるオブジェクトをレプリケートする場合、送信先バケットがリクエストレートに応じてスケールアップする間にレイテンシーが発生する可能性があります。
=====抜粋ここまで=====
[2] S3 Replication Time Control (S3 RTC) を使用してコンプライアンス要件を満たす - Amazon Simple Storage Service
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/userguide/replication-time-control.html