概要
このドキュメントでは、Cloud AutomatorのWebhook後処理を利用して「ジョブの実行が完了した際に、Datadogのイベントとして記録する」する手順を解説します。
ZapierのDatadogインテグレーションは「メトリクスを送信する」アクションしか持っておらず、「イベントを送信する」アクションは持っていないため、ここではZapierのWebhookインテグレーションとDatadog APIを組み合わせて利用します。
本ドキュメントと同様の手順で、「Webhookによる情報の受け取り」に対応した他のSaaSとも連携することができます。
事前準備
本作業では事前に以下のものが必要となります。
- Cloud Automatorのアカウント
- Zapierのアカウント
- DatadogのAPIキー
DatadogのAPIキーは、メニュー「Integrations」-「APIs」にアクセスして「API Keys」セクションで作成できます。
設定例
設定はおおまかに以下の流れで行います。
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ZapierでZapの作成を開始
トリガーとして「Webhooks by Zapier」-「Catch Hook」を選択します。
「Edit Options」のステップは何もせずに「Continue」ボタンを押します。
Zapierへの通知に使うWebhook URLが表示されるので、これをコピーし、ZapierのフォームはそのままにしてCloud Automator側でWebhook後処理の作成を開始します。
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Cloud AutomatorでWebhook後処理を作成
Cloud Automatorで「後処理の追加」ページに移動し、以下のように「サービス」を「Webhook」、「Webhook URL」をZapierでコピーしたURLとして、後処理を作成します。
作成が完了したら、作成した後処理の詳細ページを表示します。
テストリクエストを送信」ボタンを押してZapierへの通知を行います。
テストリクエストが成功したら、再びZapierのZap作成フォームに戻ります。
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ZapierでZapの作成を完了
Zapierに戻って「OK, I did this」のボタンを押します。
Zapierがテストリクエストの内容をチェックし、問題がなければ以下のように表示されますので「Continue」ボタンを押します。
アクションとして「Webhooks by Zapier」-「POST」を選択します。
Datadogに送信するWebhookリクエストの内容を設定するフォームが表示されます。
項目 内容 URL https://app.datadoghq.com/api/v1/events?api_key=APIキー Payload type JSON Data Datadog APIが受け付ける title、text、priority などのプロパティとその値
Datadog API ReferenceのPOST AN EVENT を参考にします。
値には、最初のステップの「Webhookトリガー」でCloud AutomatorからZapierに渡されたものが使用できます。その他の入力欄はそのままで「Continue」ボタンを押します。
Datadogへのテストリクエスト確認が表示されるので、ページ下部の「Create & Continue」ボタンを押します。
Datadogへのテストリクエストに成功すると、以下のように表示されます。
この時点で、Datadogにアクセスしてテストリクエストによるイベントが記録されていることを確認できます。
イベントの記録内容に問題がなければ、ZapierでZapに名前をつけて設定は完了です。
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Cloud AutomatorでWebhook後処理をジョブに割り当て
Cloud Automatorの運用ジョブ作成時に、作成した後処理を割り当てます。
Note:
ポリシーセットに割り当てた場合は、通知内容が変わるため今回の手順ではうまくDatadogには伝わらないためご注意ください。