質問・問題
VPCとオンプレミス間のDirectConnect通信で問題が発生しています。
どのようなトラブルシューティングをおこなうべきでしょうか。
回答・解決方法
お客様側・AWS側、複数の原因が考えられます。
お客様側におきましても、レイヤー1 の(物理的な) 問題のトラブルシューティングの実施をお願いいたします。
レイヤー1 の(物理的な) 問題のトラブルシューティング手順
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クロスコネクトが完了したことをコロケーションプロバイダに確認します。コロケーションプロバイダまたはネットワークプロバイダにクロスコネクトの完了通知の提供を依頼し、LOA-CFA に記載されているものとポートを比較します。
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ルーターまたはプロバイダのルーターの電源が入っていて、ポートがアクティブ化されていることを確認します。
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ルーターが正しい光学トランシーバーを使用していること、オートネゴシエーションが無効になっていること、およびポート速度と全二重モードが手動で設定されていることを確認します。
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ルーターが、許容される光信号をクロスコネクト経由で受信していることを確認します。
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送信/受信ファイバーストランドのフリッピング (ローリングとも呼ばれます) を試みます。
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AWS Direct Connect の Amazon CloudWatch メトリクスを確認します。AWS Direct Connect デバイスの送信/受信の光学読み取り (10 Gbps のポート速度のみ)、物理的なエラー数、およびオペレーションのステータスを確認できます。
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コロケーションプロバイダに連絡し、クロスコネクト全体での送信/受信光信号に関する書面によるレポートをリクエストします。
Direct Connectロケーションと称するお客様ルーターの設置場所では、データセンター内において”クロスコネクト”と呼ぶ「AWS側ルーターと物理的な接続」を行います。
AWS側設備では事前にこのクロスコネクトを受け入れるための十分な準備を行っておりますが、まれに物理的な問題により調査・復旧処理が必要な場合があります。
作業には人的リソースが必要となり、お時間をいただく事となります。
Direct Connect接続における利用開始までは、余裕をもったスケジュールをお願いいたします。
例えば、データセンター内による作業においては物理接続のみを対象とし、論理接続については別日程にてリモート作業とするなどの対策をご検討ください。
なお、物理的な問題に関するトラブルシュート時に、パッチケーブルの差し直しなどお客様ルーター側の作業をお願いする事がございますので、ご協力ください。
【参考記事】
レイヤー1 の(物理的な) 問題のトラブルシューティングhttps://docs.aws.amazon.com/ja_jp/directconnect/latest/UserGuide/Troubleshooting.html#ts_layer_1