EC2: AMIを作成

概要

「EC2: AMIを作成」アクションでは、Amazon EC2 インスタンス(以下EC2 インスタンス) から、Amazon マシンイメージ(以下AMI) を作成することができます。

AMI は EC2 インスタンスのディスクイメージと起動に必要な情報が含まれており、お客様の EC2 インスタンスのバックアップとすることができます。 他のアクションと同様に、リソース IDまたは EC2 インスタンスに付与されているタグでAMIの作成元となる EC2 インスタンスを指定することができます。

設定時のオプション

No. オプション 説明
1 リージョン

AMI を取得する対象の EC2 インスタンスが存在するリージョンを指定します

2 インスタンス
 

AMI を取得する対象の EC2 インスタンスをリソース ID で指定します

一覧に「Can't find any instances in this region or aws account」と表示される場合には、AWSアカウントやリージョンの選択が正しいかどうかご確認ください
特定のタグが付いたインスタンス AMI を取得する対象の EC2 インスタンスをタグで指定します
3 AMI名
  • AMI の名前を指定します
    • 指定した名前の末尾に作成元のEC2 インスタンスのリソース ID、ジョブ ID、世代番号が付与されます

参考:Cloud Automatorで取得されるAMIの命名規則等を教えてください

4 説明
  •  作成された AMI の「説明」に付与されるテキストを入力します
    • 説明には以下のキーワードを含めることができます
      • %Y
        • 四桁の西暦 (例:2017)
      • %m
        • 月(01〜12)
      • %d
        • 日(01〜31)
      • %H
        • 時(00〜23)
      • %M
        • 分(00〜59)
      • %S
        • 秒(00〜60)
      • %%
        • 「%」文字をエスケープする場合
      • %Y%m%d%H%M と指定した場合、201709231100のように置き換わります
      • 説明にキーワードを使用した場合、取得されたAMIの説明に保存される時間のタイムゾーンはUTCとなります。
5 作成する世代数
  •  作成した AMI を世代管理する場合の世代数を選択します
    • 世代管理が可能な AMI の最大世代数は100です。
    • 例えば Cloud Automator によって作成された AMI が既に 5 個存在する状態で「作成する世代数」オプションが 5 だった場合に「EC2: AMIを作成」アクションがさらに実行された場合、一番古い AMI が削除されて新しい AMI が作成されます
      • 例: production-backup-i-XXXXXXXXXXX-1234-1
  • 「世代管理しない」を選択した場合
    •  AMIの削除は行われません
    • AMI名が世代管理有効時と異なるものになります
      • 例: prodbackup-i-1234567890abcdef1-12123-20190820T035938Z
6 インスタンスの再起動
  •  AMI を取得するときに静止点を設けるために EC2 インスタンスを再起動するか選択します
    • データの不整合が許されず、再起動時のダウンタイムが許容出来る場合は再起動することをおすすめします
  • 後述の「AMI ステータス Failed 時にイメージを再作成する」オプションについてもあわせてご確認ください
7 作成したイメージに追加するタグ
  •  作成したAMIに付与するタグのタグキーとタグ値を指定します
    • スナップショットに同じタグを追加する
      • AMIに紐づくEBSスナップショットに同じタグキーとタグ値を付与する場合に選択します
8 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする
  • ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合
    • Create Image API リクエストが成功且つ、作成した AMI のステータスが available になった場合、ジョブが成功したと判断されます
    • Create Image API リクエストが成功且つ、作成した AMI のステータスが available 以外( failed 等)になった場合、ジョブが失敗したと判断されます

    ※DescribeImages API を利用して約5分間隔で作成したAMIのステータスを確認します。

  • ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合
    • CreateImage API リクエストの正否がジョブの実行結果正否となります
9  AMI ステータス Failed 時にイメージを再作成する
  • ジョブ実行後のリソースの状態までチェックした結果、AMI のステータスが failed となった場合に再作成する場合に選択します
  • 前述の「インスタンスの再起動」オプションで「する」が選択されている場合は、イメージの再作成時にもEC2インスタンスの再起動が発生するためご注意ください

設定例

Cloud Automator で「EC2: AMIを作成」アクションを使ったジョブを作成します。

  1. Cloud Automatorの運用ジョブ画面から「ジョブの追加」ボタンをクリックします
  2. グループ選択で、ジョブを追加するグループを選択します
  3. トリガーの選択で、任意のトリガーを選択下さい
  4. アクションの選択で「EC2: AMIを作成」アクションを選択します
  5. AWS アカウントの選択で、任意の AWS アカウントを選択します
  6. アクションのパラメーターを設定します

    No. オプション 設定値の例
    1 リージョン アジアパシフィック (東京)
    2 特定タグが付いたインスタンス key: environment
    value: production
    3 AMI名 production-backup
    4 説明 %Y%m%d%H%M
    5 作成する世代 5
    6 インスタンスの再起動 しない
    7 作成したイメージに追加するタグ key: environment
    value: production
    8 スナップショットに同じタグを追加する チェック
    9 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする チェック
    10 AMIステータスFailed時にイメージを再作成する チェック
    FireShot Capture 006 - ジョブの追加 - AWS運用自動化サービス Cloud Automator - manager.cloudautomator.com.png
  7. 成功時、失敗時の後処理を設定します
  8. ジョブ名を入力し、「作成する」をクリックします

動作確認

  1. 作成したジョブのログボタンをクリックします
  2. 実行ログ一覧から該当の実行ログの詳細をクリックします
  3. ログの詳細にて結果を確認します
    「成功」となっていれば該当のジョブが実行されて成功していることが確認できます。
    「実行中」となっている場合はジョブの実行中なのでしばらく経ってから確認してください。
  4. それぞれのリソースの操作結果は「詳細表示」をクリックすることで確認することができます


以上で「EC2: AMIを作成」アクションを使ったジョブの動作確認が出来ました。「EC2: AMIを作成」アクションは EC2 インスタンスのバックアップをするために非常に多くのお客様にご利用頂いております。是非ご活用下さい。

 

ログのステータス条件

実行結果

ステータス 説明
成功 以下のいずれかの場合に成功となります。
  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックする場合
    • CreateImage API リクエストが成功且つ、作成した AMI のステータスが available になった場合
  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックしない場合
    • CreateImage API リクエストが成功した場合
失敗 以下のいずれかの場合に失敗となります。
  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックする場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが存在しない場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが 200 を超える場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが 「実行中」もしくは「停止済み」でない場合
    • Create Image APIリクエストが失敗した場合、または作成した AMI のステータスが available 以外( failed 等)になった場合
  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックしない場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが存在しない場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが 200 を超える場合
    • ジョブで指定された EC2 インスタンスが 「実行中」もしくは「停止済み」でない場合
    • CreateImage API リクエストが失敗した場合

 

リソース操作履歴のステータス条件

作成した AMI ごとに、操作ステータスが表示されます。

ステータス 説明
completed

以下のいずれかの場合に completed となります。

  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックする場合
    • CreateImage API リクエストが成功且つ、作成した AMI のステータスが available になった場合
  • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックしない場合
    • CreateImage API リクエストが成功した場合
failed 以下のいずれかの場合にfailedとなります。
    • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックする場合
      • CreateImage API リクエストが失敗した場合、または作成した AMI のステータスが available 以外( failed 等)になった場合
    • ジョブ実行後のリソースの状態をチェックしない場合
      • CreateImage APIリ クエストが失敗した場合

 

AMIに付与されるタグについて

本アクションで生成されるAMIには以下のタグが付与されます。

キー
Cloud Automator AMI Generation Cloud Automatorで管理されるAMIの世代管理番号(世代管理が有効時のみ)
Cloud Automator Job ID Cloud Automatorで実行されるジョブID
Cloud Automator Source Instance Name AMI作成元のEC2インスタンスのNameタグのValue値
Cloud Automator Organization ID

ジョブが所属するCloud Automatorの組織ID

Cloud Automator Organization Name

ジョブが所属するCloud Automatorの組織名

Cloud Automator Group ID

ジョブが所属するCloud AutomatorのグループID

Cloud Automator Group Name

ジョブが所属するCloud Automatorのグループ名

すでに30個を越えるタグがEC2インスタンスについている場合は、Cloud Automatorの管理用タグとの関連でタグ上限を超える恐れがあるため元のEC2インスタンスのタグは引き継がれません。

EC2インスタンスに30個を超えるタグが付いている場合でも、EC2インスタンスのNameとCloud Automatorジョブ登録時に指定したタグはAMIに付与されます。

このアクションで利用されるAWS API

当アクションの実行には以下のAWS APIを利用しています。
実行するAWSアカウントにはこれらのAPIを実行可能なIAMポリシーがアタッチされている必要があります。

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