RDS: DBスナップショットを作成

概要

「RDS: DBスナップショットを作成」アクションでは、Amazon RDS DB インスタンス(以下DB インスタンス)からDB スナップショットを作成することが出来ます。
Amazon RDSはDB インスタンスのストレージボリュームのスナップショットを作成し、個々のデータベースだけではなく、その DB インスタンス全体をバックアップします。DB インスタンスの名前またはDB インスタンスに付与されているタグでDB スナップショットの作成元となる DB インスタンスを指定することができます。
RDSのDB インスタンスは、バックアップウィンドウで指定した時間に自動的にDB スナップショットが作成されますが、自動取得されたDB スナップショットはオペレーション方法次第ではDB インスタンスを削除すると消えてしまいます。万が一のためにCloud Automatorでのバックアップもご活用下さい。

設定時のオプション

No. オプション 説明
1 リージョン DB スナップショットを取得する対象のDB インスタンスが存在するリージョンを指定します
2 DBインスタンス DB インスタンスを名前で指定します
特定のタグが付いたDBインスタンス DB インスタンスをタグで指定します
3 DBスナップショット名 作成するDB スナップショットにつける名前を指定します。指定した名前の末尾に作成元のDB インスタンス名、ジョブID、世代番号が付与されます。
例)production-backup-dbname-1234-1
4 作成する世代数 

作成したDB スナップショットを世代管理する場合の世代数を選択します。

世代管理が可能なDBスナップショットの最大世代数は50です。

Cloud Automatorによって作成されたDB スナップショットが既に 5 個存在する状態で「作成する世代数」オプションが 5 だった場合に「RDS: DBスナップショットを作成」アクションがさらに実行された場合、一番古いDB スナップショットが削除されて新しいDB スナップショットが作成されます。

世代管理を行わない場合はDBスナップショットの削除が行われなくなります。 また、DBスナップショットの名前が世代管理有効時と異なる名前となります。
例)production-backup-cloudautomator-dbname-1234-20191108t065745z

5 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする
  • ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合
    • CreateDBSnapshot APIリクエストが成功且つ、作成したDBスナップショットのステータスが利用可能になった場合、ジョブが成功したと判断されます。作成したDBスナップショットのステータスが利用可能以外(失敗等)になった場合、ジョブが失敗したと判断されます

      ※DescribeDBSnapshots API を利用して約5分間隔で作成したDBスナップショットのステータスを確認します。
  • ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合
    • CreateDBSnapshot APIリクエストの正否がジョブの実行結果正否となります

設定例

Cloud Automatorで「RDS: DBスナップショットを作成」アクションを使ったジョブを作成します。

  1. Cloud Automatorの運用ジョブ画面から「ジョブの追加」ボタンをクリックします。

  2. ジョブを所属させるグループを選択します。
  3. トリガーの選択で、任意のトリガーを選択下さい。

  4. アクションの選択で「RDS: DBスナップショットを作成」アクションを選択します。

  5. AWS アカウントの選択で、任意の AWS アカウントを選択します。

  6. アクションのパラメーターを設定します。

    No. オプション 設定値の例
    1 リージョン アジアパシフィック (東京)
    特定のタグが付いたDBインスタンス key: environment 
    value: production 
    3 DBスナップショット名 production-db-backup
    4 作成する世代数  7
    5 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする する 
  7. 成功時、失敗時の後処理を設定します。

  8. ジョブ名を入力し、「作成する」をクリックします。

動作確認

  1. 作成したジョブのログボタンをクリックします。

  2. 実行ログ一覧から該当の実行ログの詳細をクリックします。

  3. ログの詳細にて結果を確認します。「成功」となっていれば該当のジョブが実行されて成功していることが確認できます。「実行中」となっている場合はジョブの実行中なのでしばらく経ってから確認してください。

  4. それぞれのリソースの操作結果は「リソース操作結果」項目で確認することができます。

以上で「RDS: DBスナップショットを作成」アクションを使ったジョブの動作確認が出来ました。


ログのステータス条件

No ステータス  説明
 1  成功 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックをしない場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが成功した場合に成功となります。
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが成功且つ、作成したDB スナップショットのステータスが利用可能になった場合に成功となります。
 2  失敗 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、以下のいずれかで失敗となります。
  • ジョブで指定されたDB インスタンスが存在しない場合
  • ジョブで指定されたDB インスタンスが 150 を超えている場合
  • ジョブで指定されたDB インスタンスのステータスが available 以外の場合
  • CreateDBSnapshot APIリクエストが失敗した場合
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、以下のいずれかで失敗となります。
  • ジョブで指定されたDB インスタンスが存在しない場合
  • ジョブで指定されたDB インスタンスが 150 を超えている場合
  • ジョブで指定されたDB インスタンスのステータスが available 以外の場合
  • CreateDBSnapsthot APIリクエストが失敗した場合、または作成したDBスナップショットのステータスが利用可能以外(失敗等)になった場合


リソース操作履歴のステータス条件

No ステータス  説明
 1  Completed ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが成功した場合にCompletedとなります。
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが成功且つ、作成したDB スナップショットのステータスが利用可能になった場合にCompletedとなります。
 2  Failed ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが失敗した場合にFailedとなります。
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、CreateDBSnapshot APIリクエストが失敗するか作成したDB スナップショットのステータスが利用可能以外(失敗等)になったときにFailedとなります。

DBスナップショットに付与されるタグについて

本アクションで生成されるDBスナップショットには以下のタグが付与されます。

キー
Cloud Automator Snapshot Generation Cloud Automatorで管理されるDBスナップショットの世代管理番号(世代管理が有効時のみ)
Cloud Automator Job ID Cloud Automatorで実行されるジョブID


このアクションで利用されるAWS API

当アクションの実行には以下のAWS APIを利用しています。
実行するAWSアカウントにはこれらのAPIを実行可能なIAMポリシーがアタッチされている必要があります。

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