概要
「RDS: DBインスタンスを起動」アクションでは、停止しているAmazon RDS DB インスタンス(以下DB インスタンス)を起動することが出来ます。
他のアクションと同様に、リソース ID または DB インスタンスに付与されているタグで起動する DB インスタンスを指定することができます。
設定時のオプション
DBインスタンスの指定方法
No. | オプション | 説明 |
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1 | リージョン | 停止したい EC2 インスタンスが存在する AWS リージョンを一覧から選択します |
2 | DBインスタンス | 起動したい DB インスタンスを一覧から選択します。 一覧に「Can’t find any rds instances in this region or aws account」と表示される場合には、AWS アカウントやリージョンの選択が正しいかどうかご確認ください。 |
特定のタグが付いたDBインスタンス | 起動したい DB インスタンスを key と value を入力してタグを使って指定します。 指定されたリージョン内で、入力された key と value に一致するタグが付いているすべての DB インスタンスが対象となります。 |
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3 | ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする |
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設定例
Cloud Automator で「RDS: DBインスタンスを起動」アクションを使ったジョブを作成します。
- Cloud Automator の運用ジョブ画面から「ジョブの追加」ボタンをクリックします
- ジョブを所属させるグループを選択します
- トリガーの選択で、任意のトリガーを選択下さい
- アクションの選択で「RDS: DBインスタンスを起動」アクションを選択します
- AWS アカウントの選択で、任意の AWS アカウントを選択します
- アクションのパラメーターを設定します
No. オプション 設定値の例 1 リージョン ap-notheast-1 2 特定のタグが付いたDBインスタンス key: Environment
value: Development
3 ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする する - 成功時、失敗時の後処理を設定します
- ジョブ名を入力し、「作成する」をクリックします
動作確認
- 作成したジョブのログボタンをクリックします
- 実行ログ一覧から該当の実行ログの詳細をクリックします
- ログの詳細にて結果を確認します
「成功」となっていれば該当のジョブが実行されて成功していることが確認できます。
「実行中」となっている場合はジョブの実行中なのでしばらく経ってから確認してください。 - それぞれのリソースの操作結果は「リソース操作結果」の項目で確認できます。
以上で「RDS: DBインスタンスを起動」アクションを使ったジョブの動作確認が出来ました。
注意事項
このアクションには次の制約があります。詳しくは Amazon RDS ユーザーガイドをご参照ください。
- リードレプリカが含まれているか、リードレプリカである DB インスタンスは起動できません
- マルチ AZ 配置のMS SQL Server DB インスタンスは起動できません
- DB インスタンスの状態が利用可能/停止以外 (バックアップ中や再起動中など) の場合は起動できません
ログのステータス条件
No | ステータス | 説明 |
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1 | 成功 | ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、StartDBInstance API リクエストが成功した場合に成功となります。 |
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、StartDBInstance API リクエストが成功且つ、作成した DB インスタンスのステータスが利用可能になった場合に成功となります。 | ||
2 | 失敗 | ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、以下のいずれかで失敗となります。
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ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、以下のいずれかで失敗となります。
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リソース操作履歴のステータス条件
No | ステータス | 説明 |
---|---|---|
1 | Completed | ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、StartDBInstance API リクエストが成功した場合に Completed となります。 |
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、StartDBInstance API リクエストが成功且つ、作成した DB インスタンスのステータスが利用可能になった場合に Completed となります。 | ||
2 | Failed | ジョブ実行後のリソースの状態までチェックしない場合、StartDBInstance API リクエストが失敗した場合に Failed となります。 |
ジョブ実行後のリソースの状態までチェックする場合、StartDBInstance API リクエストが失敗するか作成した DB インスタンスのステータスが利用可能以外になったときに Failed となります。 |
このアクションで利用されるAWS API
当アクションの実行には以下のAWS APIを利用しています。
実行するAWSアカウントにはこれらのAPIを実行可能なIAMポリシーがアタッチされている必要があります。