概要
「ECS: タスクを実行 (Fargate)」アクションでは、指定したリージョンでFargateのLinuxプラットフォームを利用するECSのタスクを実行することができます。
タスク実行に関する仕様は以下の通りです。
- タスクの実行にはECSのRunTask APIを利用する
- コンテナの起動タイプとして「Fargate 起動タイプ」のみをサポート
- Fargateのプラットフォームとして「Linux」のみをサポート
- タスクネットワーキング機能として「awsvpcネットワークモード」のみをサポート
設定時のオプション
No. | オプション | 説明 |
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1 | リージョン | クラスターが存在するAWSリージョンを一覧から選択します。 |
2 | クラスター |
タスクを実行するECSクラスターを一覧から選択します。 一覧に「Can’t find any ECS clusters in this region or aws account」と表示される場合には、AWSアカウントやリージョンの選択が正しいかどうか確認してください
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3 | プラットフォームのバージョン |
Fargateを実行するプラットフォームのバージョンを一覧から選択します。「LATEST」を選択した場合は、実行時点での最新バージョンが使われます。 詳細はAWS Fargateプラットフォームのバージョンを参照してください。 |
4 | タスク定義ファミリー |
タスクとして実行するタスク定義ファミリーを一覧から選択します。 タスク定義ファミリーのリビジョンは「LATEST」(最新)のものが使われます。 一覧にはOSがWindowsのタスク定義ファミリーも表示されますが、本アクションがサポートするのはOSがLinuxのタスク定義ファミリーのみとなります。 一覧に「Can’t find any ECS task definition families in this region or aws account」と表示される場合には、AWSアカウントやリージョン、クラスターの選択が正しいかどうか確認してください
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5 | 起動するタスク数 |
タスク定義ファミリーから起動するタスクの数を、1〜10の選択肢から選びます。 例えば、起動するタスク数を「3」とした場合は、同じタスク定義ファミリーから3つのタスクが新たに実行されます。 |
6 | タスク定義のタグを伝播する |
タスク定義ファミリーに付与されているタグを、新たに起動するタスクにも付与するかどうかを指定します。 |
7 | Amazon ECSマネージドタグを有効にする |
AWSの「Amazon ECS マネージドのタグ」機能を有効にするかどうかを指定します。 詳細はAmazon ECS リソースのタグ付けの「Amazon ECS マネージドのタグ」を参照してください。 |
8 | VPC |
タスクのネットワーキング機能に使用するVPCを一覧から選択します。 |
9 | サブネット |
タスクスケジューラがタスクを配置する際に考慮するVPC内のサブネットを一覧から選択します。サブネットは複数選択できます。 |
10 | セキュリティグループ |
タスクに割り当てるセキュリティグループを一覧から選択します。セキュリティグループは複数選択できます。 |
11 | タスクのENIにパブリックIPを自動的に割り当てる |
タスクの Elastic Network Interface (ENI) にパブリックIPを自動的に割り当てるかどうかを指定します。 |
設定例
「ECS: タスクを実行 (Fargate)」アクションを使ったジョブを作成してみます。
- Cloud Automator の運用ジョブ画面から「ジョブの追加」ボタンをクリックします
- ジョブを所属させるグループを選択します
- トリガーの選択で、任意のトリガーを選択下さい
- アクションの選択で「ECS: タスクを実行 (Fargate)」アクションを選択します
- AWS アカウントの選択で、任意の AWS アカウントを選択します
- アクションのパラメーターを設定します
No. オプション 設定値の例 1 リージョン アジアパシフィック (東京) 2 クラスター default 3 プラットフォームのバージョン LATEST 4 タスク定義ファミリー web-app-production 5 起動するタスク数 1 6 タスク定義のタグを伝播する チェックする 7 Amazon ECSマネージドタグを有効にする チェックする 8 VPC vpc-00000001 9 サブネット subnet-00000002 10 セキュリティグループ sg-00000003 11 タスクのENIにパブリックIPを自動的に割り当てる チェックする
動作確認
- 作成したジョブのログボタンをクリックします
- 実行ログ一覧から該当の実行ログの詳細をクリックします
- ログの詳細にて結果を確認します
「成功」となっていれば該当のジョブが実行されて成功していることが確認できます。
「実行中」となっている場合はジョブの実行中なのでしばらく経ってから確認してください。 - それぞれのリソースの操作結果は「リソース操作結果」の項目で確認できます
以上で「ECS: タスクを実行 (Fargate)」アクションを使ったジョブの動作確認ができました。
ログのステータス条件
ジョブの実行結果 | 条件 |
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成功 | RunTask API の実行が成功し、タスクの状態が RUNNING になった場合に成功となります。 |
失敗 |
以下の場合に失敗となります。
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リソース操作履歴のステータス条件
リソース操作結果 | 条件 |
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Completed | RunTask APIの実行が成功し、タスクの状態が RUNNING になった場合に Completed となります。 |
Failed | 以下の場合に Failed となります。
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このアクションで利用されるAWS API
当アクションの実行には以下のAWS APIを利用しています。
実行するAWSアカウントにはこれらのAPIを実行可能なIAMポリシーがアタッチされている必要があります。
- ECS API
- EC2 API
- Resource Groups Tagging API