EC2: インスタンスをバックアップ

概要

「EC2: インスタンスをバックアップ」アクションでは、指定したEC2インスタンス(以下インスタンス)を対象に、AWS Backupのオンデマンドバックアップのバックアップジョブを開始できます。開始されたバックアップジョブの実行が完了すると、指定したバックアップボールトに復旧ポイントが作成されます。

設定時のオプション

No. オプション 説明
1 リージョン

対象のインスタンスおよびバックアップボールトが存在するリージョンを選択します。

2 インスタンス

バックアップを取得する対象のインスタンスを一覧から選択します。

一覧に「Can't find any instances in this region or aws account」と表示される場合には、AWSアカウントやリージョンの選択が正しいかどうかを確認してください。
特定のタグが付いたインスタンス

バックアップしたいインスタンスをタグで指定します。

指定されたリージョン内にある、入力された key と value に一致するタグがついたすべてのインスタンスが対象となります。

3 バックアップボールト

バックアップを保存するバックアップボールトを一覧から選択します。

一覧に「Can't find any backup vaults in this aws account」と表示される場合には、リージョンとAWSアカウントの選択が正しいかどうかを確認してください。
4 IAMロール

AWS Backupでバックアップを作成および管理するときに引き継ぐIAMロールを選択します。

  • インスタンスのバックアップジョブを実行するには、IAMロールに適切な権限を付与する必要があります
    • デフォルトのIAMロールを利用する場合、以下のAWS管理ポリシーを追加します
      • AWSBackupServiceRolePolicyForBackup
    • 個別のIAMロールを利用する場合、信頼されたエンティティとして【AWS Backup】が設定されたIAMロールに、以下のAWS管理ポリシーを追加します
      • AWSBackupServiceRolePolicyForBackup
一覧に「Can't find any IAM roles in this aws account」と表示される場合には、AWSアカウントの選択が正しいかどうかを確認してください。
5 保持期間
  • バックアップを保持する期間を、1日〜36,500日の範囲で指定できます
  • 空欄にした場合は無期限となります
保持期間に、バックアップボールトのボールトロックに設定されている保持期間の範囲外の値を設定すると、バックアップ取得に失敗します
6 復旧ポイントに追加するタグ

復旧ポイントに追加するタグのタグキーとタグ値を指定できます。

設定例

Cloud Automatorで「EC2: インスタンスをバックアップ」アクションを使ったジョブを作成します。

  1. Cloud Automatorの運用ジョブ画面から「ジョブの追加」ボタンをクリックします
  2. グループ選択で、ジョブを追加するグループを選択します
  3. トリガーの選択で、任意のトリガーを選択ください
  4. アクションの選択で「EC2: インスタンスをバックアップ」アクションを選択します
  5. AWS アカウントの選択で、任意の AWS アカウントを選択します
  6. アクションのパラメーターを設定します

    No. オプション 設定値の例
    1 リージョン アジアパシフィック (東京)
    2 インスタンス 任意のインスタンス
    3 バックアップボールト Default
    4 IAMロール production-backup-role
    5 保持期間 7
    6 復旧ポイントに追加するタグ

    key: ca-daily-ec2-backup
    value: production

    ジョブ作成フォーム
  7. 成功時、失敗時の後処理を設定します
  8. ジョブ名を入力し、「作成する」をクリックします

動作確認

  1. 作成したジョブのログボタンをクリックします
  2. 実行ログ一覧から該当の実行ログの詳細をクリックします
  3. ログの詳細にて結果を確認します
    「成功」となっていれば該当のジョブが実行されて成功していることが確認できます。
    「実行中」となっている場合はジョブの実行中なのでしばらく経ってから確認してください。
  4. それぞれのリソースの操作結果は「詳細表示」をクリックすることで確認できます

以上で「EC2: インスタンスをバックアップ」アクションを使ったジョブの動作確認ができました。

ログのステータス条件

ジョブの実行結果 条件
成功 StartBackupJob APIの呼び出しに成功し、アクションによって開始されたすべてのバックアップジョブの状態がCOMPLETEDになった場合に成功となります。
失敗 以下のいずれかの場合に失敗となります。
  • ジョブで指定されたEC2インスタンスが存在しない場合
  • ジョブで指定されたEC2インスタンスが200を超える場合
  • 権限不足などによりStartBackupJob APIの呼び出しに失敗した場合
  • 状態がCOMPLETED以外になったバックアップジョブがある場合

リソース操作履歴のステータス条件

リソース操作結果 条件
Completed 以下の場合にCompletedとなります。
  • StartBackupJob APIの呼び出しに成功し、バックアップジョブの状態がCOMPLETEDになった場合
Failed 以下のいずれかの場合にFailedとなります。
  • StartBackupJob APIの呼び出しに失敗した場合
  • バックアップジョブの状態がCOMPLETED以外になった場合

関連

このアクションで利用されるAWS API

当アクションの実行には以下のAWS APIを利用しています。
実行するAWSアカウントにはこれらのAPIを実行可能なIAMポリシーがアタッチされている必要があります。

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