はい。2つのリージョン間で相互に「EC2: AMIをリージョン間でコピー」アクションでAMIをコピーし合っていて、かつAMIの世代管理を行っている場合には、コピー対象のAMIを指定するためのタグが同じものにならないようにする必要があります。
2つのリージョンのジョブがそれぞれ同じタグを利用してAMIをコピーしてしまうと、互いの世代管理が干渉してしまい期待した結果にならないことがあります。
具体的には、片方のリージョンで世代管理外となって削除されたはずのAMIが、他方のリージョンから再度コピーされてきて復活してしまうような状態となります。
問題のない構成
東京リージョン → 大阪リージョン | 大阪リージョン → 東京リージョン | |
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アクション | EC2: AMIをリージョン間でコピー | EC2: AMIをリージョン間でコピー |
世代管理 | あり | あり |
対象のAMIを指定するタグ | key: ca_ami_copy value: to_osaka |
key: ca_ami_copy value: to_tokyo |
対象のAMIを指定するタグがそれぞれのリージョンで異なるため(valueが異なる)、お互いの世代管理は干渉しません。
問題のある構成
東京リージョン → 大阪リージョン | 大阪リージョン → 東京リージョン | |
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アクション | EC2: AMIをリージョン間でコピー | EC2: AMIをリージョン間でコピー |
世代管理 | あり | あり |
対象のAMIを指定するタグ | key: ca_ami_copy value: production |
key: ca_ami_copy value: production |
対象のAMIを指定するタグがそれぞれのリージョンで同じため(keyもvalueも同じ)、お互いの世代管理が干渉してしまいます。
対処方法
2つのリージョン間で相互に「EC2: AMIをリージョン間でコピー」アクションのジョブを実行していて、同じ世代のAMIが複数存在していたり、世代管理が意図したように動いていない場合には、上記のような問題が発生している可能性があります。
そのような場合には、それぞれのリージョンのジョブで対象のAMIを指定するタグの値が異なるものになるよう、バックアップ方針やジョブの構成を見直してください。